■脱毛遺伝子と男性ホルモン
男性型脱毛症の最も大きな要因として脱毛遺伝子と男性ホルモンの関連があります。
脱毛遺伝子が生成を促す*受容体(レセプター)と*男性ホルモン(テストステロン)とが結びつき、毛母の細胞分裂を抑制する結果、毛髪の成長が妨げられ、脱毛に至ると考えられています。若ハゲの初期段階で毛髪が細くなるのもこれらが起因するためです。
男性ホルモンの影響も体の部位により異なることも周知の通りです。前頭部には顕著に男性型脱毛症が現われているにも関わらず、後頭部の毛髪は男性ホルモンの影響を受けず、健康な状態を温存されています。
男性ホルモンが同じように多く作られていても、レセプターの生成される量によって、ハゲる人とハゲない人に分かれてしまいます。
また、脱毛遺伝子を受け継いても、女性はハゲないのは、テストステロンの分泌量が男性に比べ極めて少ないためといわれています。
女性の男性ホルモン分泌量は男性の1/20程度で、脱毛要因には発展しません。
ところが、脱毛遺伝子を受け継いだ女性が男子を出産すると、脱毛傾向にあると考えられます。
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| | *受容体(レセプター)
受容体(レセプター)は細胞に存在して、物理・化学的な刺激を認識して細胞に応答を誘起する蛋白質です。
薬剤を含む情報伝達物質のことを総称してリガンドまたはファーストメッセンジャーと言いますが、リガンドは情報を伝える「鍵」であり、受容体は「鍵穴」に相当すると考えると分かり易いと思います。 | |
| | *男性ホルモン(テストステロン)
男性ホルモンのなかで主なものはテストステロンです。これは、ほとんどが睾丸でつくられ、血流により毛包の細胞質まで送られます。
そして、毛包の細胞質にある5α−リダクターゼという酵素により、ジヒドロテストステロン(DHT)に変換されます。
ジヒドロテストステロンは、テストステロンよりもホルモン活性が8〜15倍も強い男性ホルモンで、毛の発育を阻害する2つの働きをします。
1 エネルギーの発生源であるアデニルサイクラーゼという酵素の働きを抑えて、毛の細胞分裂を抑制します。
2 脂腺を刺激して肥大化させ、過剰な脂の分泌を促し、毛の発育を抑制します。
しかし、ジヒドロテストステロンがあるからといって、必ず毛の成長が抑制されるわけではありません。
ジヒドロテストステロンは、それを取り込む窓口である男性ホルモン受容体と結合することにより、毛の成長を阻害します。 | |
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